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『過ちすな 心して降りよ』

高名の木登りと言ひし男、人をおきてて、高き木に登せてこずゑを切らせしに、いと危ふく見えしほどは言ふこともなくて、降るるときに軒たけばかりになりて、『 過ちすな心して降りよ」ということばをかけ侍りしを・・・、現代語に訳すると『木登り名人が弟子に木登りをさせ、非常に高い位置にいたときには、名人は弟子に何もいわず、その弟子が木を降りてきて、みう間もなく地面に届きそうな段になって、「おい、気をつけて降りろよ」と言ったので、「なんでだ」と兼好が尋ねたら、名人がそのような言葉を兼好に言ったのでした。』というのが徒然草にあります。昨日関西圏の大阪、京都、兵庫の非常事態宣言が解けました。これで気を緩めてはいけません。地面にしっかりと足が着くまで心しよう。
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